2018年2月撮影 |
「国家安康」「君臣豊楽」・・・・。 家康を呪ったのだと、徳川家から難癖をつけられ、大坂の陣開戦のきっかけとなったこの方広寺の鐘。 「国家安康」の4文字は「家康の名前を二つに分割した」という、言いがかりとしか言いようのない、豊臣家へ対する脅迫でした。 結局豊臣家は、この鐘文の難癖から半年後に滅亡。この鐘には、家康を呪ったなどというより、むしろ豊臣家の呪いさえ感じさせられます。 その呪いの執念深さを醸し出すため、背景を暗くし、この文字にスポットをあてるようにしました。豊臣家の無念が感じられるようにしましたが、いかがでしょうか? この写真、とある一眼レフの写真を集めたサイトにおいて、有名な写真家の方が選んでくれたベストの写真に選ばれました。まさか、この写真がそのような名誉に浴するとは・・・・・。 写真を趣味にする私にとっても、非常に自信が出る写真でもあり、なおかつそれまで風景を中心に撮影していただけでなく、こういった細かいポイントを狙う写真にも着目し撮影していこうと考えを新たにしたきっかけとなる写真でした。 下記が、方広寺の鐘の写真の全容です。こうやって見ていくと、何も変哲のない写真なのです。 しかも、この方広寺はひっそりとしており、他の寺院が混雑しているのに比べると、実に寂しい・・・。 |