災害大国日本(2018.9.30)
 
このところ、というかここ数年だといったほうが良いかもしれないが・・・。
真夏には月に何度も台風が発生して日本列島に押し寄せ、地震も多発している。
6月には大阪北部で大きな地震があり、7月には西日本で集中豪雨に依って100名を超える犠牲者が。8月になると台風が数多く押し寄せ、9月には再び台風が今度は関西地方に甚大な被害をもたらし、北海道全土に大地震が。
逆に言えば、ここまで多くの災害がもたらされている割に、よくもまあ比較的平然と(全国規模で見ると、だが)過ごすことができているなあと思ってしまう。災害に馴れている国、災害対策がそれなりに功を奏している国、と言えることもできるが、果たして本当の意味でそういえるのだろうか・・・・。

もともと、日本列島は災害が多くならざるを得ない地域なのだろうとは思う。
多くのプレートに囲まれており、火山が多いこの国において、地震が多発せざるを得ないのは仕方ないのかもしれない。また、南洋からの影響を受けやすい島国である日本が、熱帯低気圧の影響から皆無でいられるはずもなく、そういう意味では日本2千年(?)の歴史は、絶えず災害との戦いによって育まれた歴史、と言えないこともない。
昔(極端に言えば戦前まで)の災害の記録は、決して詳細に多くは残されていない。だが、歴史的な大きな出来事が起こっている前には、大きな災害が発生していることが少なくなく、それが影響して歴史的な事件として大きな変化をもたらしていることが多いようだ。

幕末期には安政年間に大地震が起こっており、それが世相不穏に繋がって、幕末維新の動乱に繋がったとも言えなくもない。また、豊臣秀吉が徳川家康と対峙していたとき、圧倒的優勢だった秀吉が家康討伐の軍を起こそうとした際、近畿地方で大地震が起こり、そのために軍を起こせず、家康は命拾いをした(結果論だが)ということもあった。
関東大震災の後、日本の経済は一時的に復活し、昭和初期の日本はかつてない繁栄を謳歌したように見える。が、それはあくまでも東京や大阪など都市部のみであり、地方は疲弊のどん底にあり、娘の身売りが相次いだという。いわゆる15年戦争が起こってしまった一つの理由として、地方の疲弊による不満。それが大陸への進出という事(食い扶持を減らす、対外進出による雇用の創出など)を生み出し、結果として大きな戦争に繋がったとも。無論、それだけが原因というわけではなく、要因は様々にあるが、大きなきっかけの一つになったとは言えるだろう。

やはり災害が一つのきっかけになるケースは多いのだ。これは悪いいことだけではなく、良いこともであろう。
だとすれば、災害が起こったことを憂うだけではなく、起こったあと良い方向にするにはどうすべきか、ポジティブに切り替えるしかない。
ガンダムでも開発してくれないかな。そうすれば、津波に立ち向かうガンダムによって被害が喰い止められるんじゃないかって思うんだが、周りの国が警戒して潰されるだろうな。ってか、そもそも無理か。(笑)



戻る