散歩サークルを続けてきて(2018.7.22)
 
何のとりえもなく、食うことだけしか考えが及ばぬ私であるが。
そんな私でも十年以上続けてきていることがある。(仕事は別)
それは、歴史☆散歩サークルの管理人。散歩の主宰をするのだが、正直そんなことしかできない。
でも、これって意外と大変なんだぜ。(笑)
結構いろいろ面倒くさいことがあったり、変な人間に関わる事があったりと、もともと楽しみでやっていたはずなのが、年を経るにつれむしろ面倒でおっくうにすら感じることが増えた。

そもそも、何故こんなサークルを立ち上げたかというと。
mixiを初めて、色々なコミュのオフ会というイベント(飲み会とかが圧倒的に多いけど)に参加してみて色々な人と交流ができたので、自分でも何かやってみて、人間関係を増やして行ければなあと思って、ふと立ち上げてみた。正直、立派な構想なんかあったもんじゃない。単なる思い付き同然で初めて見たという程度。2007年3月から始めたのである。

では何ゆえ散歩なのかというと、散歩が好きでしょうがなかったというほどではない。むしろ長い距離を歩くことなんか好きじゃなかったし。
むしろ歴史が好きで、その歴史が好き同士集まって、何かいろいろ話ができる場所を構築したいなって言うところから始めた側面の方が強い。歴史好きを集めるためには、都内とか鎌倉とか、歴史的史跡が多い場所を歩いて、夕方から打ち上げのような形で歴史話をする、という目的で始めたのである。
しかし、実際に参加した人の多くは、歴史好きよりも散歩好きという人の方が多かったのと、中には歴史も散歩もあまり関係なく、なんとなく友人作りというか暇つぶしというか、そういう目的出来た方も多かった。
結果、当初の私の緩い感じで歴史談論をする、っていうイメージとはかなりかけ離れてしまったが、思えばこれで自分の視野も広がったような気がする。
歴史メインから徐々に散歩メイン(散歩コミュだから当たり前ではあるが)にシフトチェンジし始め、やがて参加者が10名、20名を超えるようになると、次に行く場所の下見を必ずするようになった。歩きながらいろいろな場所の紹介をしなくてはいけないし、道を間違えぬようコースを確定させる必要があったからである。
なので一度だけでは難しいこともあるので、2,3度下見をしたことがある。如何せん、ほとんどの場所が自分にとってはアウェーなので、土地勘がないからである。そうすると何度か歩かないといけない。

おかげさまで、色々な場所を知る事ができたし、自分が数少ない続けてきているものがあるという自負が少しではあるが育つことができたかと思う。もちろん、色々な人と知り合うことができたのもうれしかったし。
とはいえ、ここ数年は面倒だなと思うことも増えた。というよりも、下見に行く気力がだんだんなくなってきたのだ。体力と気力の消耗というと情けないが、40代後半に差し掛かった自分には、どうも少し厳しくなってきたようだ。
10周年を過ぎて、もうやめたいなと思わぬこともない。されど、自分が継続してきて、楽しんでもらえる人がいれば、これはもはや宿命だろうな。結局緩くしてでも続けていくことが大事なのではないか。

やがて50代、60代なったらどうしていこうか。今のまま続けていくのは難しくなるだろうし、色々試行錯誤していく事になるかなと思う。結局これは、生涯をかけてのライフワークになるんだろうなと思います。



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